2025年4月16日(水)、「PHP初級試験合否状況・学習方法・試験に受かるためのコツ~お得に受験する方法・問題集のご紹介~」と題した無料オンラインセミナーを開催しました。
PHPは全世界のWebサーバーの約8割弱で動作しており、Webと言えばPHPと言えるくらいのシェアを持っています。そのため、企業の求人情報もこの5年で3倍に増えています。
また、PHPは、初心者が初めて学ぶ言語にPHPを選ぶ方が多いことから、学びやすい環境が整っており、その後の仕事が得やすいという特徴を持っています。
PHP技術者認定試験は、PHPを学習する際の指針として高く評価されており、経済産業省ガイドラインITSSに登録され、厚生労働省の給付金指定資格にも認定されました。
本セミナーでは、PHP技術者認定試験に興味がある方に向けて、PHPの現状や試験合格に向けての学習方法についてお話しました。当日は、非常に多くの方にご参加いただき、注目度の高さを再認識しております。
本稿ではセッションの概要を記載いたしますので、興味がある方はぜひご一読ください。
動画でご覧になりたい方は以下よりご覧ください。
PHP初級試験の合否状況・学習方法・試験に受かるためのコツ~お得に受験する方法・問題集のご紹介~
講演者:一般社団法人BOSS-CON JAPAN PHP技術者認定機構 理事長 吉政忠志
■PHP試験の現状
W3Techsの調査によれば、全世界のWebサーバー77.4%にはPHPが利用されているとされています。
さらに最近では、アフターコロナ対応で、非対面による営業が求められていることでインターネットを利用した良質なお問い合わせ獲得を求めたことによるWeb強化に加え、DXプロジェクトによってWebサーバーを利用したマーケティングオートメーションや販売管理システムと連携したシステムのリプレイスの増加に伴い、PHP技術者のニーズが増加しています。その結果、PHP人材の求人数が前年比で3倍以上に増加しています。
なお、Web関連の言語については、JavaScript、PHP、Rails、Pythonと言った順番で求人数が多くなっていますが、実際に仕事となれば、どれか一つの言語しかできないというよりは、複数言語を扱える方がより重要性があがります。しかし、複数言語を学ぶ際、同時に学ぶのことはあまり効率が良くなく、どれか1つの言語を極めてから他の言語に行った方が、理解が進みやすくなります。
PHPにおいて学習のしやすさはどうかと言えば、学校や書籍、動画が豊富にあるため学びやすい環境と言えます。もちろん他の言語でスタートしても問題はありません。最近ではPythonもWebで利用されることが増えていますので、体系だっているPythonも学びやすいのでおすすめではあります。ですが、Web関連で職を求めるのであれば、利用されることが多いPHPから始めた方が良いのではと思います。
■PHPの利用バージョン傾向
W3Techの2025年4月時点での調査では、2025年4月時点で利用が多いPHPのバージョンは8で、44.1%でした。2年半前の調査では6.8%だったことを考えれば、大幅に増加しています。
一方、サポートが切れているバージョン7台は最も多い44.6%です。この状況は、万が一脆弱性が見つかった場合のリスクが非常に高くなっているため、早めにバージョンアップの対応が必要です。
ところで、PHP試験において、バージョン7と8、どちらを受けるべきかというお話を頂くことがあります。PHP7はすでにサポートが終了されていますので、今後は業務上どうしても必要でない限りは使う必要はありませんので、これから学習される方はPHP8からスタートされることをおすすめします。
<PHP関連のカンファレンス>
学びを見つけることができる場として、カンファレンスがあります。以下が直近の開催予定です。
カンファレンスでは登壇を聞けるだけでなく、周囲の方との会話や展示ブース、懇親会等がありますので、非常に勉強になりますので、ぜひ参加を検討してみてください。PHPのカンファレンスは、雰囲気が柔らかいので、参加しやすいと思います。
・PHP Conference Japan 2025:2025年6月28日開催 大田区産業プラザPiO(出展あり)
・PHPカンファレンス関西2025:2025年7月18、19日開催 神戸駅前研修センター(スポンサー参加)
上記以外にも検索してみると様々なイベントが開催されています。日程的に難しい方は検索して興味があるところに参加してみてください。
■PHP試験の種類
当機構が提供する試験は以下になります。各試験の出題範囲や申し込み方法等の詳細は、リンク先でご確認ください。
・PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1(厚生労働省認可有)
「PHP8技術者認定初級試験公式問題集A」が発売中です。
初心者向けのPHPプログラミング本などである程度理解頂いてから、問題集や独習PHPを学習するとより理解が進むかと思います。
・PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1(そろそろ終了見込み)
・PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
PHP8上級試験の学習には以下のコラムをご参考にしてください。
古庄親方の上級コラム、PHP8上級試験の効率的な学習方法~合格への近道~、PHP上級試験の試験コンセプトとは。そして就職活動への有効活用について
・PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3(そろそろ終了見込み)
・PHP技術者認定ウィザード
・ウェブ・セキュリティ基礎試験(徳丸基礎試験)ITSS レベル1
・ウェブ・セキュリティ実務試験(徳丸実務試験)
■合否分析
最近は学生の方、海外の方の受験が多くなっており、PHP8初級の合格率は63.6%でした。社会人と学生では、どうしても学生の方の合格率が低下してしまうため、この結果になっていると考えられます。
また、合格者に対して試験前の学習時間についてアンケートを取ると、30時間以上と回答される方が最も多くなっています。ただ、上級試験の合格者の場合は10時間以下の方が多かったりします。
初級試験の得点傾向に関しては8章以降の得点率が低いという傾向となっています。最も不正解率が高かったのは11章です。
この結果は、おそらく学習にかけられる時間が足りなくなってしまったものと思われますが、改めて学習し直される方は、後半を主に復習されることをお勧めします。
■理解が進みやすい学習方法とは?
おすすめは問題集をお読みいただいた後、理解度をPRIME STUDYでご確認ください。その後、苦手な部分を問題集や主教材で復習されることをおすすめします。
プログラミング未経験の方は、問題集や主教材をお読みいただいてもなかなか理解が追い付かないかと思いますので、まずは開発環境のつくり方から書かれているような入門本、かつ評判がいいものを手に入れてください。そこで開発環境を実際に作り、PHPのプログラミングをしてみるという作業をした後に問題集や主教材に戻っていただくのが良いかと思います。
ただ、しっかりと基礎を学びたい方は認定スクールの研修を受けるのがベストです。書籍で学習が間に合う方は問題ないかもしれませんが、業務上で使う以上、ノウハウは本では得にくいため、研修でしっかり学ぶ方が理解度の進みが速くなります。
未経験の方におすすめなのは認定スクールのインターネット・アカデミーです。
合格に向けての情報が欲しい方は以下をご参考にしてみてください。
各種キャンペーンもぜひご活用ください。
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PHP技術者認定ウィザード(PHP8以降の上級試験でスコア1275点以上を取得した方)