PHP上級試験の試験コンセプトとは。そして就職活動への有効活用について

こんにちは。PHP技術者認定機構の吉政でございます。

最近、PHP上級試験のお問い合わせが増えています。個別に回答したいところでもありますが、試験に関して個別に回答するのは試験の運営上フェアではないと考え、コラムに書くことにいたします。受験される方はご参考ください。

目次

PHP上級試験のコンセプトと学習方法

PHP上級試験を設計するにあたって、以下の3点をコンセプトにしています。

  1. 将来不景気な時代が来た場合でも、学生さんや未経験者の方が、この試験さえ合格すれば就職しやすくなるような試験を作りたい
  2. 1を実現するために暗記すれば合格するような試験ではなく、コーディング力を測れるような試験を作りたい
  3. 1を実現するために、難易度が高い試験を作りたい。但し、重箱の隅をつつくような難易度の上げ方はせずに、長文コード読解を中心とした設問にしたい。

この3点がPHP上級試験のコンセプトです。素早くコードを書ける人、読める人が合格しやすい試験にしたということです。この二つができれば、学生さんでも未経験者でも合格すれば就職しやすくなると考えたのです。

つまり、学習方法としては主教材や問題集、模擬問題を暗記しても合格は難しく、出題範囲に関係するコードをたくさん読み書きすることが一番の近道ということになります。主教材や問題集に書かれている本質を理解するという勉強方法も有効だと思います。

お勧めのスクールに関してですが、残念ながら上級レベルまでを教えてくれる認定スクールは現在存在しません。

PHP初級試験レベルをマスターした方は、以下の内容をお読みいただき、学習を進められるのが良いと思います。

PHP初級試験レベルをマスターできていない方は、認定スクールであるインターネット・アカデミーのPHP講座をお勧めします。(特に未経験の方にはお勧めです)

  1. PHP5上級試験の場合は公式問題集であるインプレス「徹底攻略PHP5技術者認定上級試験問題集」を解いてみて、不得手な部分をオライリー「プログラミングPHP」で学習してください。オライリー「プログラミングPHP」を読んでわからなかったところはインプレス「徹底攻略PHP5技術者認定[初級]試験公式問題集」などの初級レベルの本をお読みになって、学習をされるとよいと思います。(PHP5の書籍は一部手に入りにくくなっているものもございますので、ご了承ください) ※PHP5は数年前にサポート切れになっているバージョンです。基本的に上級試験を受けられる方はPHP8のほうを受験いただいたほうが良いです。ここでPHP5 上級試験の解説をしているのは、国内IT試験としての最高クラスの難易度であるPHP5上級試験に挑戦されたい方が割といらっしゃるため、ここで解説しています。
  2. PHP8上級試験の場合は、別途コラムで解説していますので、こちらをご覧ください。

ちなみにPHP5上級試験は10%を切る合格率を推移しています。PHP8上級試験の合格率は3割前後を推移しています。

PHP上級試験の就職活動への有効活用

PHP試験の合格がなくてもPHPプログラマーにはなれますので、PHPで仕事をするうえでPHP試験は前提ではありません。ただ、学習をしたことと、理解できたことの証になるため、経験が浅い人や未経験の方にとって就職活動のプラスになるのは間違いないです。同じ評価の志望者が二人いて、一人は独学で、一人が合格者であれば、PHP試験の合格者のほうが採用される確率は高いはずです。

そして、PHP上級試験の場合は、大変多くの方が受験をされており、少なくともPHP上級試験を受験された方が面接官であれば、PHP上級試験の難易度を理解されているはずです。受験をされていない方でもPHP試験をご存じの方であれば上級試験の難易度も知っている可能性が高いです。その意味でも経験が浅い方や未経験の方が上級試験に合格された場合、今後の伸びしろも感じてくれる可能性も高いと思いますので、就職活動に有利に働くと考えています。

但し、PHP上級試験は就職へのパスポートではないため、就職が保証されていません。

採用する側も、言葉使いがしっかりしていないかたや、不潔な方、面接に遅刻してきた方などは、マイナス評価になるため、最後は面接官に「一緒に仕事したいな」って思われることがとても大事です。それらの面接の基本というか肝心なところが抑えられたうえで、PHP上級試験に合格されていると、採用される可能性が上がると思います。

今回は私見交じりのお話をいたしました。何らかの参考になれば幸いです。

この記事が気に入ったら
いいね または フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次