このコラムでは、主にこれからPHPを学習しようと考えている若手のエンジニアや、エンジニア希望の方向けに、 PHPについての最新情報やPHP試験に関する内容を取り上げていきます。
PHPを学び始めたばかりの頃は、変数や配列、条件分岐、関数といった基礎を覚えるだけでも十分に大変です。だからこそ、「テスト」までなかなか意識が向かないのは自然なことです。
それでも最近、PHP学習の次の一歩としてPHPUnitが話題に上るのには理由があります。いま求められているのは、ただコードが書けることだけではなく、「そのコードを自分で確かめられること」だからです。
PHP学習で「テスト」が後回しになりやすいのは自然なこと
PHP学習の初期段階では、「まず動かせるようになること」が何より大切です。
画面に値を表示できた、条件分岐が思った通りに動いた、関数で処理をまとめられた。そうした小さな成功体験が、学習を前に進めてくれます。その段階で「さらに確認のためのコードも書きましょう」と言われると、少し遠回りに感じてしまうかもしれません。
ただ、実務では「一度動いた」だけでは足りません。あとから修正したときに別の処理を壊していないか、想定した値がきちんと返るか、安心して確かめられることが大切です。ここで必要になるのがテストです。
テストは、プログラムの正しさを毎回人の目だけで確認するのではなく、「こう動くはず」という期待をコードとして残していく考え方です。学習初期には見えにくいものの、開発の現場に近づくほど重要性が増していきます。
PHPUnitは「難しい上級者向けツール」ではなく、確認を習慣にするための入り口
PHPUnit(※1)はご存知でしょうか?
名前を聞くと、上級者だけが使う難しいツールのように見えるかもしれません。ですが、役割は意外とシンプルです。たとえば「この関数に10を渡したら20が返るはず」「空の配列を渡したらエラーではなく空のまま返したい」といった期待を、手作業ではなく自動で確認できるようにする。それがPHPUnitの基本的な価値です。
公式サイトでも、PHPUnitはPHP向けのテストフレームワークとして案内されており、2026年5月時点ではPHPUnit 13がcurrent stableとされています。それだけ長く更新され続けているということは、PHP開発においてテストが特別なものではなく、日常的な営みになっている証拠でもあります。
最近はAIの補助を受けてコードを書く機会も増えましたが、だからこそ「書けたこと」と「正しいこと」を分けて考える姿勢が重要になっています。PHPUnitが重視されるのは、その確認作業を習慣にしやすいからです。
興味のある方は、ぜひPHPUnitを調べてみてください。
(※1) https://phpunit.de/index.html
差がつくのは、「書ける」から「確かめられる」へ進んだあと
PHPを学ぶうえで、コードが書けるようになることはもちろん大切です。
ですが、その先で一歩抜け出す人は、「この処理は本当に期待通りか」「変更しても安心か」という視点を持ち始めます。学習の差がつくのは、まさにこの部分ではないでしょうか。
もちろん、最初から複雑なテスト設計まで理解する必要はありません。まずはPHPの基礎を押さえたうえで、「この関数はこう動くはずだ」と自分の言葉で説明できるようになることが必要です。
そして、その期待を少しずつPHPUnitで確かめていきます。そう考えると、PHPUnitは単なる周辺ツールではなく、PHP学習を一段深めるための実践的な入口だと言えます。
PHPを「なんとなく動かせる」で終わらせず、「自信を持って修正できる」段階まで育てていきたいなら、テストの視点は早めに持っておいて損はありません。基礎を整理しながら次の学習目標を考えたい方は、PHP技術者認定試験(※2)の概要ページもあわせて確認してみると、自分の現在地を見つめ直しやすくなるはずです。
(※2) https://www.phpexam.jp/summary
PHP技術者認定試験は、PHPの基礎力を体系的に測る試験です。
学習の節目に受験することで、自分の理解度を客観的に確認しながら、実務レベルへの橋渡しができます。「なんとなく使っている」状態から抜け出すための、ひとつの明確なステップとして活用してみてはいかがでしょうか。
PHP技術者認定試験の詳細はこちら: https://www.phpexam.jp/summary
現在、「PHP技術者認定試験」は以下の試験を実施しています。ご自身のレベルとPHPのバージョンによって選択ができますので、ご興味あるものがあればアクセスしてみてください。
- PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP技術者認定ウィザード
また、PHP技術者認定試験では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

