このコラムでは、主にこれからPHPを学習しようと考えている若手のエンジニアや、エンジニア希望の方向けに、 PHPについての最新情報やPHP試験に関する内容を取り上げていきます。
前回は、PHP 8.5のパイプ演算子について取り上げてきました。今回は、2026年1月に発表されたWordPress 7.0の重要な変更について見ていきます。「自分のサイトは大丈夫だろうか?」と不安に感じている方も多いかもしれません。実は、2026年4月にリリース予定のWordPress 7.0では、PHP 7.2と7.3のサポートが終了します(※1)。この変更が何を意味するのか、そして開発者として何を準備すべきなのかを解説します。
(※1)https://make.wordpress.org/core/2026/01/09/dropping-support-for-php-7-2-and-7-3/
ご自身のWordPressサイトは影響を受ける?
WordPress 7.0からは、最低動作要件がPHP 7.4.0に引き上げられます。
そのため、現在PHP 7.2や7.3を使用しているサイトは、WordPress 7.0へアップデートできず、6.9系統に留まることになります(※2)。つまり、WordPress 7.0系で登場する新しい機能が使えないだけでなく、将来的にはセキュリティアップデートも受けられなくなる可能性があるということです。
幸いなことに、現在PHP 7.2や7.3を使用しているWordPressサイトは全体の4%以下まで減少しています。多くのサイトがすでに新しいバージョンへ移行している状況ですが、もし該当する場合は早めの対応が必要です。一方、推奨バージョンはPHP 8.3で、WordPress本体はPHP 8.0から8.5まで幅広く対応しています(※3)。
(※2)https://make.wordpress.org/core/2026/01/09/dropping-support-for-php-7-2-and-7-3/
(※3)https://make.wordpress.org/core/handbook/references/php-compatibility-and-wordpress-versions/
なぜWordPressはPHP要件を引き上げるのか?
この変更には明確な理由があります。
まず、WordPress全体の開発効率とコード品質の向上です。古いPHPバージョンのサポートを続けることで、プラグインやテーマの開発者が最新のPHP機能を活用できず、より高速で安全なコードを書く妨げになっていました。
さらに重要なのがセキュリティです。
PHP 7.2は2017年、7.3は2018年にリリースされたバージョンで、すでに公式のセキュリティサポートは終了しています(※4)。古いPHPバージョンを使い続けることは、脆弱性のリスクを抱え続けることを意味しますし、実際、Webセキュリティの観点から見ても、サポート切れのバージョンを使用することは推奨できません。
2026年1月時点での統計を見ると、PHP 8.2が27.29%、PHP 7.4が22.20%、PHP 8.3が16.74%と、多くのサイトがすでに新しいバージョンへ移行しています(※5)。
この流れは、業界全体がセキュリティとパフォーマンスを重視している証拠と言えます。
(※4)https://www.php.net/supported-versions.php
(※5)https://wordpress.org/about/stats/
今から私たちが準備すべきこと
それでは、開発者やサイト運営者として、私たちが今できることは何でしょうか。
まずは現在使用しているPHPバージョンを確認することです。レンタルサーバやお使いのサーバ環境の管理画面やWordPressのサイトヘルス機能で簡単に確認できます。
もしPHP 7.2や7.3を使用している場合は、ホスティングサービスに連絡してPHP 7.4以上へのアップグレードを依頼、もしくはご自身・自社でのPHPアップグレードを検討しましょう。その際、使用しているテーマやプラグインが新しいPHPバージョンに対応しているかも確認が必要です。
そして何より大切なのは、PHPの基礎知識をしっかり身につけることです。バージョン間の違いや互換性、セキュリティといった知識は、こうした変更に柔軟に対応するために不可欠です。
PHP試験で体系的な知識を身につけよう
WordPress 7.0のPHP要件変更は、Web開発の世界が常に進化し続けていることを示しています。PHP技術者認定試験では、PHPの文法、関数の使い方、セキュリティの基本など、実務で必要となる知識を体系的に学ぶことができます(※6)。
基礎をしっかり固めることで、今後のアップデートにも自信を持って対応できるようになります。
この機会に、試験を通じてPHPの実力を確認し、変化し続ける技術環境に対応できるエンジニアを目指してみてはいかがでしょうか。
PHP技術者認定試験の詳細はこちら:

現在、「PHP技術者認定試験」は以下の試験を実施しています。ご自身のレベルとPHPのバージョンによって選択ができますので、ご興味あるものがあればアクセスしてみてください。
- PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1
- PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
- PHP技術者認定ウィザード
また、PHP技術者認定試験では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。

