こんにちは、穂苅と申します。
このコラムでは、主にこれからPHP を学習しようと考えている若手のエンジニアや、エンジニア希望の方向けに、 PHP についての最新情報やPHP 試験に関する内容を取り上げていきます。
「PHP は成熟した一昔前のプログラム言語」という声が聞こえることもある 2025 年。しかし、現場の開発者の間ではLaravel というフレームワークが再注目されています。特にそれは、従来の CMS や企業Web サイトだけではなく、「SaaS アプリケーション開発」においてです。
SaaSに求められるスピードと柔軟性
SaaS(Software as a Service)は、ビジネスモデルとしてすっかり定着しました。業務管理、予約システム、マーケティング自動化、教育プラットフォームなど、あらゆる分野でSaaS 型サービスが誕生しています。そこで開発者に求められることとして、「とにかく早く」「確実に動く」プロダクトをローンチするスキルがあるのではないでしょうか。
スタートアップや小規模プロジェクトでは、限られた工数でプロトタイプから本番まで一気に仕上げる必要があります。その開発スピードと柔軟性を支えているのが、実はLaravel なのです。
アメリカや東南アジアのスタートアップでは、すでにLaravel によるSaaS 開発が活発です。例えば学習管理システム(LMS)や会員制サービス、簡易CRM、オンライン決済連携など、小規模ながら収益性の高いSaaS をLaravel で構築し、MVP(Minimum Viable Product) スケーリングへと発展させる事例も増えています。
国内でも、BtoB 業務支援サービスや自社プロダクトの立ち上げに Laravel を選択する企業が徐々に増えており、「PHP=レガシー」という認識は次第に薄れてきているのが実情です。
Laravelの強みとは?
Laravel は、PHP フレームワークの中でもモダンな構造を持ち、MVC(Model, View, Controller)をベースとしながら、開発者体験を重視しています。例えば以下は、Laravel がSaaS 開発で選ばれる理由です。
・豊富なビルトイン機能:ルーティング、認証、バリデーション、セッション、メール送信などが最初からデフォルトで揃っている。
・テンプレートエンジンBlade:HTML とPHP をスマートに統合できるもの。
・豊富なパッケージエコシステム:Cashier(サブスクリプション管理)、Jetstream(ユーザー管理UI)など、SaaS 開発に不可欠な機能を手早く実装可能。
・優れたテスト環境:PHPUnit をベースにしたテスト設計もやりやすい。
これらの機能により、Laravel はまさに「SaaS アプリケーションの土台を作るためのパワーツール」と言えると思います。
PHPの専門知識の取得を評価できる、「PHP技術者認定試験」
SaaS 開発もできるPHP ですが、これからPHP を学ぶ方、学び直す方、別の言語のプロフェッショナルで、PHP の習得も始めた方など、PHP を学習するにあたってはマイルストーンをおいたほうが学習を進めやすいです。そのために、「PHP 技術者認定試験」を活用し理解力をチェックすることも学習スケジュールに入っているとより有効です。
試験については、PHP の技術知識について以下のポイントをカバーできます。
・自分の知識を高めたい
・PHP の実力を把握したい
・会社における基準の1 つとして使いたい
ぜひこちらのページもご覧ください。
https://www.phpexam.jp/summary
現在、「PHP 技術者認定試験」は以下の試験を実施しています。ご自身のレベルとPHP のバージョンによって選択ができますので、ご興味あるものがあればアクセスしてみてください。
・PHP8 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP7 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP5 技術者認定初級試験 ITSS レベル1
・PHP8 技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
・PHP5 技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3
・PHP 技術者認定ウィザード
また、PHP 技術者認定試験では、合格体験記を合格者の方に頂いております。これから試験を受験されたいと思っている方はぜひ参考にしてみてください。